ストレスとは何か
| 「ストレス」という言葉の名付け親は、カナダの生理学者セリエです。ストレスとは 勘単に言えば環境の変化やケガなのによる(ストレッサー)によって、心や体が 歪んだ状態をいいます。 ストレスの原因には、いろいろなものがあります。大きく3つに分けられます。 第1 暑さや寒さ、騒音や悪臭、排気ガスなどによる「物理的ストレス」 第2 病気やケガ、睡眠不足、飢え、過労などから引き起こされる「生理的ストレス」 第3 職場や家庭の人間関係から生じる不安、緊張、不満、怒りなどが含まれる 「心理的・社会的ストレス」などです。 こうしたストレスガ人間の体に生じると、それを解消しようとして防御反応(ストレス反応) が働き、脳下垂体、副腎皮質系を介してホルモン分泌に異常を起こします。 ストレスを原因とした「疲れやすい」「疲れがとれない」「腹痛・下痢・便秘」「不眠」 「イライラしやすい」などの症状は、この防御反応の現れでもあります。 一般的に「ストレス」というと、よくないものと思われがちです。 しかし、皆さんも仕事で感じたストレスには、実績を上げて解決しようと努力したり 反対に上司との人間関係によるストレスを解消しようとカラオケに行ったりしませんか? つまり、ストレスを感じれば、そのストレスを解消しようとする反応が起こります。 その反応が、やる気や次の行動を引き起こす原動力になることもあります。 ただし、ストレスを解消しようと頑張りすぎると、血圧が上がって脳や心臓に影響が 出たり、タバコの量が増える、偏食になるなど、二次的なストレスを生み出す危険も あります。 現在では、ストレスと性格には一定の関係があることが分かっています。 例えば、胃潰瘍や十二指腸潰瘍で入院している患者の性格を研究した医師の調査 結果によると、「誠実で、まじめで融通が利かない、神経質」な人ほどストレスを受け やすく、こうした病気にもかかりやすいようです。 また、ストレスはガンの発生にも影響を与えるという報告もあります。とくに @ ストレスを回避しようとする能力に欠ける A 感情を抑えてストレスをためやすい B 依存心が強い C 絶望感や虚無感をもちやすい と、いった性格の人ほどガンにかかりやすいようです。裏を返せば、それだけストレスを 受けやすい性格だといえるでしょう。 ただし「何事にも精力的に取り組む、競争心が強い、攻撃的」という人が、ストレスを 受けないというわけではありません。管理職などに多いこのタイプの人は、持続的に さらされているストレスが原因となって、虚血性心疾患にかかりやすいという臨床統計 結果も出ています。 性別とストレスの関係では、一般的に柔軟性のある女性のほうがストレスに強いと いわれています。ただし、女性は感情的なつながりや対人関係でストレスを受けやすく 生きる気力や自信を失ったり、疲れやすく、何もしたくないくなる抑うつ状態に陥り やすい一面も持っています。 |